翻訳者が仕事に掛かる前にやるべきこと_文芸翻訳のコツ#7

登場人物をどれだけリアルに描けるか

翻訳者が仕事に掛かる前にやるべきこと

それは登場人物の性格付け、肉付けをしっかりやらねばならないと言うことです。

僕はいつもリストを作り、登場人物、特に主人公が自分をどう呼び、相手をどう呼ぶかを決める。

それから各人の風体、しゃべり方、性向などを書き留めておきます。

翻訳が終ったあとで、全編修正したことも…

僕は最初の数冊を除いて、ほかはすべて“ぶっつけ本番”でやってきました。

しかしそうは言っても、上の事柄だけはきちんとやってきた――いや、そのつもりだったのですが、実は、それが不十分だったことが二度あり、全て訳し終わった後で訳し直しをしたことがあります。

これはあまり言いたくないことですが、事実だから仕方がないでしょう。

僕が“ぶっつけ本番”で翻訳する理由

いずれにせよ、“I”をどう訳すかも含めて、事前に注意しなければならないことは沢山あるのです。

それに僕の“ぶっつけ本番”は、絶対に手抜きを意味しているわけではありません。

読書する時と同じ、新鮮な気持ちで仕事に取り掛かる――僕にはその気持ちこそが何よりも大切なのですから。

ページを繰るたびに、次にはこういうフレーズが載っているはずだ、と想像する。

その楽しみなくして、僕には翻訳の楽しみは考えられなかったのです!

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